とある休日の昼下がり、テレビで新築物件特集を見て「家でも持つかな」と思った矢先、仕事で関東から大阪へ転勤が決まってしまいました。それじゃあしかたない。大阪で分譲でも買うかな、という事でネットでいろいろ調べてみたんですが、読めない地名が多い!
それもそのはず。大阪は古来よりたくさんの渡来文化が色濃く反映された土地で、地名からその名残を知る事ができるのです。調べれば調べるほどにその奥深さというか、文化の背景が見えてきて「これは面白い」という事でサイトにしちゃいました。
そもそも地名とは何なのか?そして地名が名付けられた当時の様子を忍びながら話を進めようと思います。
地名の由来の探求は、地名学の中心課題である。信頼できる文献で残されている由来や、実地形との対照などから確実視できる由来もあるが、諸説あって定まらないもの、まったく不明とするしかないものも多い。判明した由来は非常に多様だが、言語・地域や時代による傾向の違いを見出すことはできる。命名の方向から大きく二分すれば、その場所の特徴からとったものと、命名者の願望・思想を付けたものに分かれる。
地形の特徴から地名を作るのは、数多い一般的な命名方法である。特に小範囲の地形、古い時代につけられた地名に多い。未開社会での地名に多いとも言われる。自然改変の結果やその場所の施設・機能に由来する地名がつけられるのは、その種の活動が出現しなければ出てこない。
地形のほかにも、その場所の様々な特徴から地名は作られる。そこにある動植物のような自然物、田畑など半ば人工的に作られた特徴も地名の一部になる。由来となった特徴が消えても地名はなかなか変わらないので、地名が過去の様子を推測する手がかりになることがある。
「山」や「小さな山」など普通名詞そのものが地名になる場合もある。地元の人しか言及しないような小地形では、それだけで場所の特定ができるため、この種の地名が多くなる。こうした地名でも、その言葉が死語か古語になっていたり、外国語起源であったりすると、他の場所と区別する固有名詞としての機能が具わり、地名として定着しやすくなる。
発見者、偉人・聖人のほか、命名者が個人的に愛着する人の名をとった地名である。神の名をつけたものも命名の動機は人名に似る。南北アメリカ大陸には特に多い。起源になるのはヨーロッパ系の人物だけとは限らず、先住民の名をとったものもある。
古くからの地名を捨てて偉人の名に改めることもある。20世紀にソビエト連邦をはじめとする社会主義国では、旧来の地名の相当数を革命家の名に改称したが、その多くは体制崩壊後に戻された。非社会主義国にもあり、これもまた後に戻されてしまうことがある。
ヨーロッパと南北アメリカでは、個人を顕彰する目的で通りや公園の名を付けたり変えたりするのがごく一般的である。日本や中国にそのような習慣はなかったが、中国には20世紀になって西洋文化の影響でそのような命名が広まった。
日本では江戸時代の新田の名に開発者の名をつけることがあった。明治以降にも開拓地の地名で人名から地名をつけることがあったが、数はあまり多くない。
地名と人名は相互に転化しうる密接な関係を持っているが、人名から地名になる例より、地名から人名が作られる例のほうがおそらく多い。イングランドでは居住地名で姓を生まなかったもののほうが珍しいと言われ、日本も事情は同じである。
人間集団と広域地名の関係は個人名と地名の関係より密なものがあり、部族・民族の名と地方・国の名が対応するのはごく一般的である。
氏族や一族の居住や移住によって比較的小さな村落名が人間集団の名で呼ばれることもある。中部ヨーロッパには民族移動時代の痕跡を残した小地名が多く残されており、中国にもある一族が集まって住んだところにその姓を冠して付けた地名が残っている。
住民の職業から地名をつける場合もある。日本では近世の城下町の建設期に、職業を冠した町に職人を集住させた。集住はやがて解消されたが、町名は各地で残った。
城、港、大きな公園など広い面積を占める施設の名称は、その範囲を指す地名としても用いられる。施設がめだった目標となってその周辺の地名になることもある。この場合、施設名に「前」「脇」などを添えることもあるが、施設名をそのままを地名とすることもある。
少数だが、会社の名からとった地名もある。
地名そのものも地名の由来となる。これにはいくつかの方法があり、まず、新しく発見、開拓した土地に故郷の地名をつけることがある。発見・開拓で命名された地名を多く擁している南北アメリカ大陸には特に多い。元の地名に「新」を意味する語を冠することもあるが、そのまま取ることもある。
そうしたことと別に、山や川の名を都市の名にするなど、ほぼ同じ場所にある別の地名から名を取って総称詞だけ変えることもよくある。時折りは近くとは言えない距離でとられることもある。地名に方角を冠した形の方角地名も、地名由来の地名である。
地名は範囲を拡大したり、縮小したりすることもある。古くからよくあるのは、狭い範囲に付けられた地名を、より広い地域・地方の名称にあてることで、広い地域の地名を狭い範囲にあてるのは時代的に新しい現象である。
二つの地名から一部ずつ取り出して別の語を組み立てた地名は、合成地名と呼ばれる。漢字二字の地名二つから一字ずつ抜き出して別の二字地名を作り出すのが典型である。三以上の地名から作る例もある。日本で市町村合併時に作られることが多いが、台湾にもある。
基準となる場所からの方角、国や地方の中での位置から付けた地名。元となる地名に方角を冠したり、単に方角のみで地名あるいは地名の固有詞部分とする。東・西・南・北は世界中に現れる地名で、方角地名と言われる。土地の高さで分けるときには、高・低や上・下が用いられる。自国やその中心部からみた遠・近もあり、これを前・後で表すこともある。
漢字二字の慣習的制約がある東アジアで方角地名を作るときには、二字の地名から一字をとって、それに方角・位置を付けることが多い。また、中国では陽と陰で独特の使い分けをする。川の北にある都市は川の名に陽を付け、山の北にある都市には山の名に陰を付ける。川の南にある都市は川の名に陰を付け、山の南にある都市には山の名に陽を付ける。陽は日光がよく当たるところで、陰は影になりやすいところなのである。
命名者の願いをこめた地名を瑞祥地名という。めでたい喜ばしい言葉を付けた地名である。元の地名の意味や響きが不吉だとして改めることもある。
移住者を呼び込むための宣伝で快適な地名を付けることもあり、その古く有名な例が、グリーンランドである。20世紀後半の日本では、不動産業者が宅地として開発した土地に、宣伝のため快く響く地名を付けることが多くなされ、実際の地形とは関係なく「丘」「台」をつけるなど、山の手を意識した名称が見られる。
瑞祥にも宣伝にもあてはまらず、笑いをとるためにつけられた地名もある。